ドリーム小説

東京選抜合宿 02


アナウンスがはいった。
『ミーティングを始める 合宿参加者は1階ミーティングルームに集合』

ばん
飛葉キャプテンDF(中3)
椎名翼が扉を開けた。

「遅いぞ!時間の10分前に集まるのが原則だ」

『すみません』
風祭、水野、椎名が声をそろえた。
もっとも、反省して言ったのは風祭しかいなかったが。

「この選抜の監督をつとめる 小沢花だ」
「ヘッドに西園寺、GKコーチはルイス氏」監督が話している。

「キミはAね あとはB こっちに座って」
さっきの少女が風祭たち言った。

監督は少女の声に気づきもう一言加えた。
「そうそう、この合宿中マネージャーをやってくれる
 私の姪だ。」

「よろしく」
は皆のほうをむいて軽く頭をさげた。

「姪!?あれの親戚だってのか」小声で若菜は郭、真田に言った。
「遺伝子ってのはすごいな」と真田。
か…」郭は若菜と真田にはわからないように静かに微笑んだ。

「あ さっきの…」風祭が言った。
「キミはBだから早くあっちに座って」はそっけく言った。
「え? B」

「…特に西園寺コーチ推薦のBグループ 俺の中ではお前らは補欠だ
まあ せいぜいがんばれよ」監督が言った。

「以上でミーティングを終了する
10分後練習場は集合 時間厳守だ
今回遅れてきたものはとくに注意するように、以上!」

わっと一斉に動き出した。
その中にを見なかった者はいなかった。
先ほど真田が言ったとおり、小沢花監督の血が通っているなんてこれっぽっちも考えられない。

「よ、よろしく!」
「どこの中学!?」
「サッカー好きなの?」

に群がりができた。
はぶすっとした顔でこう言った。

「さっさと練習場行きなさいよ!
あんたたち何のためにここへ来たのよ
ま せいぜいその程度、ってことでしょうけど」

一気にその場の空気がさめた。
ふん、といってはその場から去った。

それを合図に他の者も皆部屋を出て行く。

「さっきも思ったけどけっこーきついな」それを見て若菜が言った。
「自業自得でしょ」郭が興味なさげに言った。
「はやく行こうぜ」と真田が言った。

皆で部屋に向かう途中、風祭が言った。
「選抜の合宿にマネージャーってつくんですね」
「監督の姪って言ってたからね、特別なんじゃない?」杉原は言った。
「それにしてはやる気がねーっつーか、嫌々やってるよーに見えるぜ」と小岩。
「小島みたいなもんじゃないのか?」水野が言った。
「小島?」杉原と小岩は声をそろえた。
「あぁ、なるほど」と風祭。
「いや誰だよ」小岩がつっこんだ。
「選抜の合宿中だっていうのに女に構ってる奴らに腹が立ったんじゃないのか?」水野が訂正した。

「最初会ったときはあんな感じじゃなかったのに…」と風祭。
「やけに気にかけてるな」不破が冷静に言った。
「や!そーゆーわけじゃなくって!」風祭は慌てて訂正した。
「お?なんだお前そーゆーことかよ!」小岩がおもしろがってつっつく。
「だからちがうって!」

「ま そんなことより俺らは練習のことだけ考えるべきだな じゃ また後でな」水野はそう言って一人部屋へ戻っていった。
「そーだよね、早く練習場へ行こう!」風祭はよほどサッカーがしたいのか、にっこり笑って言った。
「あ はぐらかした」杉原が言った。
「ちがうって!」

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あとがき

はい、今回はどーしてもセリフが少なくなってしまう
不破君に登場してもらいましたーはい拍手

不破「前回に続き今回も一言でおわったな」

あ やっぱし気にします?
でも大丈夫、これきっと漫画にしたらちゃんと写ってるから☆

不破「…べつに俺は出なくてもいいんだぞ?」

はいうそですすいません調子のりました
不破はいまいち何を話させていいのかわかんないっす えぇ

では話をかえて、この物語のヒロインであるちゃんをどう思いますか?

不破「とくになにも」

はいそーですかもうあなたにはなにも聞きません
では、ひきつづき楽しんでください

不破「おい」(ビシっとつっこむ)



20081130